〜医務室〜
頭に重傷を負った少女は、ベットに横になっていた。
銀髪の姉弟の姉の方は、レントゲンを見ながら、こうつぶやいた。
「これだと3カ月は横にならなきゃね。」
「3か月!!??」
かなり驚いた動きを見せたが、頭の痛みですぐにおとなしくなった。
「あの・・・・金髪の少年は・・・・」
「あの子もモロくらってたけど、全然大丈夫だったわ。」
「・・・・・そうですか。」
まるで化け物だと最後に付け加えたような気がしたが、気にしなかった。
その瞬間、ドアが開く音がした。
「おー。ここかここか。」
その姿は、あきらかにさっき話に出ていた少年だった。
「あら。お見舞いに来たの。」
「まあな。少し気に食わないことがあったがな」
少年は少しムスッとしていた。
「あ・・・・お見舞いに来てくれたのですか・・・・。」
エドは、少女の頭を手で確認した
「あ。割れてんなこりゃ」
「いたたたたったたたたたたた!!!!」
カノンノは痛がっていたが、ある光によって、頭の激痛が消えた。
「なに?今の光は!?」
「これで治ったぜ」
リフィルはカノンノの頭を調べてみると、傷口がどこにもなかった。
「うそっ・・・・・・・!?」
そして、仕事を終えたようにエドはこの医務室から去ろうとしていた。
「あの・・・・ありがとうございました・・・・」
顔を赤らめながら、カノンノはお礼を言ったが、
「ああ。」
見向きもせずに去ろうとしていた。
「ちょっと待って!!」
リフィルの声で、めんどくさいが振り向いたら、目を光らせてものすごく興味深そうにエドを見ているリフィルが
いた。
エドワードは危険を感じたのか、じりじりと後ろに下がっていたが、リフィルは少し早いペースでじりじりとエドワードに近づいて行った。
ドアの真後ろに立ったあと、逆手でドアを開けて、一気にエドは駈け出した
「待てええええええええええええ!!今の技を!!もう一回やってみてくれえええ!!」
「ぎゃああああああああああああああああああ!!」
このあと目を光らせてものすごい速さ追いかけてくるリフィルと鬼ごっこをしていた。
周りの者は、全員見て見ぬふりをした。
エドにとっては悪魔より怖い化け物から逃げるという地獄並みこの鬼ごっこは、夜まで続いたという。
「せんせーい!首筋がものすごい痛むんですけど――――!せんせ――い!せんせ――い!ウゴ!!」